kintoneを使う(6) ~一覧カスタマイズを試す

同水準のカスタマイズ機能

フィールドの配置や条件、ソート順を設定する機能は同水準であると思います。

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比較して思うこと

Dynamics 365の方が若干機能が多いと思います。

 ・関連先アプリのフィールドが表示できない

  案件一覧で企業情報の名称はLookupで存在するため表示できますが、

  企業の担当者情報は表示できません。Dynamics 365では表示が可能です。

 ・関連先アプリのフィールドを絞り込み条件に含められない

  上記と似たようなものです。

 ・フィールドの幅が選択できない

  フィールドの幅は自動的に設定されるように思われます。

  Dynamics 365では6つ程度のピクセルから選択します。

 ・検索対象列が選択できない

  文字列検索をする場合、どのフィールドに対して検索を実行するのか

  が選択できません。全部でよいという考え方もありますが、

  レスポンス懸念があります。

 ・一覧の複製ができない

  と思われます。Dynamics 365では名前をつけて保存ができるので、複製が可能です。

kintoneを使う(5) ~フォームカスタマイズを試す

フォームレイアウト

アプリを選択し、フォームのカスタマイズ画面を起動します。

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フォームの特徴は、単純にスペースがあるだけ、左上詰めで配置するという仕様のようです。Dynamics 365はタブ、セクション(「グループ」相当機能)を配置し、その中にフィールドを配置します。この点でレイアウトの自由度が高いといえます。

スペースが必要な場合は「スペース」のフィールドを配置することで配置が可能です。

フィールドラベル(「日付」のようなもの)は上配置。これは変更できなさそうですが、特に問題ないと思います。フォームの右にはコメント機能が搭載されるので、幅をとらないようにする工夫だと思います。Dynamics 365では左配置がデフォルトです。

カスタマイズできない部分かと思いますが、ヘッダー部分が少々広いと思います。Dynamics 365もそうですが、ヘッダー部分が広いと楯スクロールが発生します。極力これがないように配置したいものです。

フィールドタイプ

Dynamics 365との差を感じるものをピックアップしてみたいと思います。

ラベル

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データを登録するのではなく、文字列を記載する場所として定義されるもののようです。Dynamics 365では、セクション名として記載することができますが、任意の場所に配置しにくいのでこちらのほうが柔軟性があるように感じます。

リッチエディタ

入力値を修飾して保存する機能であると思われます。

Dynamics 365にはありませんが、用途が今一つつかめません。

数値

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シンプルです。必要十分な機能が搭載されていると思います。

Dynamics 365では数値を扱うフィールドが「整数」「10進数」「浮動小数」「通貨」と様々存在し、それぞれ制御が可能ですが、若干過剰に思えます。

単位記号を前後につけられるのはよいと思います。

ただ、通貨がないとグローバル対応で課題が発生しそうです。

とはいえ、多くの場合で為替をどう扱うかの問題が発生し、標準的な機能ではうまく賄いきれないことが多いです。発生する場合に考えればよいかもしれません。

Lookup

Dynamics 365でも同様の機能があります。

ただ、Lookupした後に表示されるリンクフィールドを柔軟に選択することはできません。エンティティのプライマリーフィールドが常に表示されます。

一方、Dynamics 365ではデータを絞り込むことができます。

企業Lookupと担当者Lookupが存在する場合、多くのケースでは企業で選択した担当者を選択します。こういった場合に絞り込んで選択する標準機能が搭載されています。

レコード番号

連番でユニークなキー情報だと思います。

Dynamics 365には内部には存在しますが、画面上に表示することはできません。

柔軟な連番設定はできないと思いますが、これだけでもあると楽だと思います。

比較して思うこと

必要十分な機能は備えていると思いますし、総じてDynamics 365よりよい印象です。

差分としてDynamics 365に存在する有効なフィールド機能は以下だと思います。

  ・所有者の概念

  レコード保存時の初期ユーザー値かつ変更可能なユーザーLookup。

  所有者と部署階層で権限を細かく制御します。

  ・状態の概念

  レコードにはアクティブと非アクティブの状態を持ちます。

  初期値はアクティブであり、非アクティブにすることで読み取り専用になります。

  論理削除的な概念であり、「ステータス」値で制御します。

  ・通貨

  数値の記述で触れましたが、通貨や為替レートの概念。

  ドルで登録したデータを円に変更したりする場合にレートに応じて変更されます。

  ・業務ルール

  JavaScriptで制御するような一部の簡易機能をGUIで設定できる機能です。

  「チェックをいれたら、一部のフィールドを読み取り専用にする」

  というようなものは設定できます。アプリアクションに近い機能です。

  ・ワークフロー

  ステータスとチェック項目を矢羽で表示する業務プロセスフローや

  レコードの保存時にデータを加工する一部の簡易処理をGUIで設定できる機能です。

kintoneを使う(4) ~チュートリアル/アプリストアから追加する

やってみたかった機能をチュートリアル

アプリストアのアプリは、大抵あまりいいものがありません。

また、追加するのもそれほど簡単ではない印象です。これをやってみたいと思います。

初心者マークを選択するのは前回同様。

「アプリストアから追加する」をクリックして、流れに乗ってみたいと思います。

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よく導入したのが、SFAなので、「営業支援(SFA)パック」を選択します。

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「このアプリパックを追加」をクリックします。

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「顧客情報」「案件情報」のアプリが追加されました。以上のようです。

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「顧客情報」画面はこちら。

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会社と担当者のアプリは分かれていない構造ですね。

DynamicsもSalesforceも分かれています。

「案件情報」画面はこちら。

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最低限の項目です。

Lookup項目はデータを先に作っておかないといけないようです。この画面からはデータを作成するボタンが見当たらないです。

商談履歴は他のアプリだと思いますが、トップ画面には表示されていません。

比較して思うこと

Dynamics 365では、標準のエンティティ(アプリ)が50以上最初から設定されています。当然すべてがそのまま使えるものではありませんし、個人的にはシステムを煩雑にしているように思えます。シンプルで分かりやすいと思います。

ただ、チュートリアルが充実している分、もう少し機能があってもいいのではないかと思います。これだけでSFAと言われると少々物足りなさがあります。

想定される業務とその上での使い方があるといいと思います。具体的にはまず、グラフがもう少しあったほうがいいと思います。データは入れるためではなく、見るために存在するはずですので。

 

kintoneを使う(3) ~チュートリアル/アプリの追加

サンプルアプリの追加

チュートリアルの機能を利用して、アプリの追加をしてみたいと思います。

トップ画面上部の初心者マークをクリックします。

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チュートリアル」をクリックします。

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チュートリアルを開始」をクリックします。

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「次へ」をクリックします。

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あとはナビゲーション通りに。

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サンプルアプリを使う

上記の流れで使ってみたいと思います。

上記の画面で「完了」をクリックすると流れで以下の画面が起動します。

流れに乗ってみたいと思います。

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完了です。基本操作がstep by stepで行えるのはやさしいです。

アプリをカスタマイズする

この流れでカスタマイズがあるということに大きな意義があるように思えます。

通常カスタマイズは「IT部門が実施すること」というイメージですが、

これを変えたいという意図を感じます。

上記の完了の流れで以下の画面が起動しますので、またナビゲーションに沿って進めたいと思います。

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簡単ですね。そもそも、カスタマイズの画面を起動するまでに心理的なハードルがあると思います。これを簡単に飛び越えさせようという意図を感じます。

比較して思うこと

Dynamics 365にはこういったチュートリアルはありません。

経験上、ユーザーがカスタマイズするにはハードルが高いと思われます。

アプリ毎のカスタマイズというイメージが少なく、システム全体に何か影響を与えてしまいそうなUIだったりします。

非常によくできていると思います。

kintoneを使う(2) ~Excelファイルからアプリを作る

無償お試し申込み後のメールにある手順

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これを試してみたいと思います。

kintoneは「無料お試し」を作成した直後は全くコンテンツがなく、何をしたらよいか迷いそうですが、「無料お試し」後には上記のメールを受信するので、なんとなく試せる雰囲気を感じます。最初の一歩を提供してくれるのはユーザーライクだと感じました。

作成手順

Excelファイルを任意のディレクトリに保存し、kintoneにログインします。

「アプリ」の「+」をクリックします。

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Excel/CSVからアプリを作成」をクリックします。

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保存したファイルを選択するとファイルが読み込まれます。

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必要に応じてフィールドタイプを変更します。

業務上最適であるかは別として、読み込む段階で適切なフィールドタイプが選択されるため、初めてでも迷うことはありません。

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「作成」をクリックします。「アプリ」が作成されました。

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データ付きで作成されています。

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この手順でLookupも構成できるのか

経験上、難しいと思っていますが、試してみたいと思います。

同じ手順を踏んで「名前」でLookupができるかを試したいと思います。

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フィールドタイプの選択肢に表示がないため、できないと思われます。

今後、色々試してみたらできるのかもしれません。

使って感じること

おそらくこの機能は「難しくない」「できそう」という印象を与えるための機能という位置づけが大きいと思います。この点で分かりやすい機能です。

Dynamics 365ではこのような機能はありません。

kintoneを使う(1) ~無料お試しの開始

実際に使ってみる

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https://kintone.cybozu.com/jp/

何事も試しであるので、使ってみようと思います。

まずは申込み。右上の「30に置換無料お試し」をクリック。

メールアドレスをいれて、「メールを送信」をクリック。

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メールのリンクをクリック。

任意の会社名を入力して、「次のSTEPへ」をクリック。

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(個人)を選択して、「次のSTEPへ」をクリック。

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パスワードと

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URLとポリシー同意にチェックをいれて、「お試し開始」をクリック。

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サイトの開始準備

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5分と書いてありますが、私の場合は1分くらい。

ログイン情報を入力。

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画面が起動。

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試して感じたこと

特に迷うこともなく、待たされることありませんでした。

ステップ及びスピード感はDynamics 365と同じか若干早いくらいです。

数値で見る情報量 ~多くの参加者と情報が集まる製品

ディベロッパー数の推移

qiita.com

qiitaのAdvent Calendarに面白い記事が投稿されていました。

kintoneのディベロッパーは、年率2倍の規模で拡大しているようです。

Twitterでの情報量

How Far Did Your Tweets Travel? | TweetReach

こちらのツールを使って計測してみました。

製品の呼び名が複数存在するものもありますので、単純比較はできませんが同水準以上の情報量があるように思えます。

 

サービス名  検索名     数量

kintone    #kintone    321,337

Dynamics 365 #dynamics crm 134,153

Salesforce    #salesforce    132,004

 

※ #kintone

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※ #dynamics crm

f:id:kintonekenkyu:20171207155543p:plain

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※ #salesforce

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connpassでのイベント数

こちらも単純比較はできませんが、同水準以上であると思われます。

 

サービス名  検索名     数量

kintone    kintone    181

Dynamics 365 dynamics   31

Salesforce    salesforce    120

 

SlideShareでのドキュメント数

こちらはSalesfoceが優位のようです。

 

サービス名  検索名     数量

kintone    kintone    436

Dynamics 365 dynamics     205

Salesforce    salesforce    589

 

githubでのリポジトリ

こちらはSalesfoceが圧倒的のようです。

 

サービス名  検索名     数量

kintone    kintone    256

Dynamics 365 dynamics365  88

Salesforce    salesforce    8,247

比較して感じること

dynamicsは情報量が最下位であり、kintoneとSalsforceはものによるというところでしょうか。kintoneの開発機能のリリースはSalesfoceより随分遅れていたと記憶しています。これが、Tech寄りの情報量の差につながっているのではないかと思います。