kintoneを使う(7) ~プロセス管理を試す

Dynamics 365にはない機能を試す

どの程度のことができるのか期待しつつ、試してみたいと思います。

チュートリアルにはありませんが、製品資料で解説がされています。

まずはこれ通りにやってみたいと思います。

f:id:kintonekenkyu:20171208173114p:plain

https://kintone.cybozu.com/jp/feature/pdf/kintone_guidebook_vol07.pdf

 

まずは、備品購入申請アプリが必要とのことなので、アプリの追加をします。

f:id:kintonekenkyu:20171208174218p:plain

と思いましたが、ありませんでした。

申請すべきアプリは何でもいいと思いますので適当なものにします。

今回は、「顧客情報」アプリにします。顧客登録の申請業務ということで。

プロセス管理を有効にします。

アプリの設定画面からプロセス管理をクリックします。

f:id:kintonekenkyu:20171208174656p:plain

 

プロセスの有効チェックを入れます。

f:id:kintonekenkyu:20171208175154p:plain

ドキュメントに従って、ステータスを編集します。

f:id:kintonekenkyu:20171208175342p:plain

プロセスを定義します。

ステータス毎に、作業者とアクションを定義します。

 

「未処理」段階では、特に作業者を設定しないことにします。

レコード作成者が申請を開始する前提です。

すべてのレコードに対して実行できるようにしておきます。実務では制御が必要そうですね。

処理後は次のステータスである「上長確認中」に遷移するようにし、

アクション名は「申請する」とします。

f:id:kintonekenkyu:20171208180123p:plain

次のステータスの「上長承認中」です。

ここで詰まりました。

作業者は「承認者」にすべきなのですが、「承認者」のフィールドがないため、

設定ができません。

フィールドの設定をしようと思いましたが面倒なのでここで止めます。

 

「物品購入申請」アプリを確認する

実は、「物品購入申請」というアプリがストアにあります。

これを確認したいと思います。

ちょっとみたところ、ドキュメントと同じ設定になっています。

※ドキュメント作成後、ストアに追加されたのでしょうか。

f:id:kintonekenkyu:20171208181129p:plain

ほとんど一緒です。

動作を確認する

P.18からの記載の操作をしてみたいと思います。

まずは起票です。承認者をいれて適当にデータを作成し、保存します。

f:id:kintonekenkyu:20171208181432p:plain

その後「申請する」から「実行」をクリックします。

f:id:kintonekenkyu:20171208181827p:plain

ステータスが「上長確認中」となりました。

f:id:kintonekenkyu:20171208181948p:plain

一般的には、この状態になると申請者は読み取り専用になるはずですが、ならないようです。タイトルを更新してみました。

f:id:kintonekenkyu:20171208182111p:plain

この時点の推測ですが、あえて制御をいれていないのではと思います。

シンプルに作って、レコードの更新履歴で後から追跡できるようにするといった思想でしょうか。当然、承認はできません。ボタンが表示されません。

承認者でログインをして承認をしてみたいと思います。

f:id:kintonekenkyu:20171208182459p:plain

承認と差し戻しのボタンが表示されました。

承認するから「実行」をクリックします。

f:id:kintonekenkyu:20171208182544p:plain

ステータスが「承認」になりました。

f:id:kintonekenkyu:20171208182613p:plain

一般的に承認後はデータがロックされるものですが、承認者でデータが更新できます。

f:id:kintonekenkyu:20171208182752p:plain

起票者はどうかというとデータの変更ができます。

f:id:kintonekenkyu:20171208182854p:plain

変更履歴にはちゃんと履歴が残っています。

f:id:kintonekenkyu:20171208183137p:plain

比較して感じること

このレベルの承認機能が容易に作成できることには意義があると思います。

これで十分と考えるユーザーも多く存在すると思います。

一方で、エンタープライズレベルでは機能不足を指摘されると思います。

X-Pointなどのワークフロー製品との連携を視野にいれて設計することが大切だと思います。

ちなみに、Dynamics 365では、承認履歴アプリを作成し、関連フィールドで表示すると共に、ワークフローによる設定等で同等(以上)の機能を搭載することができます。

ただし、同等の機能を搭載するにしても2倍程度の工数がかかるような気がします。